「そりゃーないぜ」 まんじゅうを洗濯 その5 [短期連載]
続き物って飽きるな~。
でも考えようによっちゃ~世の中なんでも続き物だなー。
人間死ぬまで続きモノだよな。
あ、そうか、来世があるならまだまだ続くのね。
ダライラマって続き者なんだよねー。
前世の記憶がちゃんとあるんだって。
で、そのチベット仏教(密教?)の最大の目的は「解脱」なんだって。
解脱ってのは輪廻の輪を抜けることなんだって。
?でしょ。
最高の地位というか、高僧のラマさん?ダライさん?が思いっきり輪廻転生してるんだぜ。
やっぱ業なのかな。
まーそんな訳で、「飽きる」なんて弱音を吐いてちゃまだまだだな。
おっと、「まんじゅう」だった。
そう、あの日は雨で肌寒かった。
人生、いや猫生で初の入浴だったかもしれない「まんじゅう」をそう簡単に外に返す訳にはいかない。
風邪は万病の元だ。
「今夜は泊まっていけ!」
一応窓を開けてヤツに伺いをたてる。
外の雨と寒さを見てヤツも出て行かない。
実はそれ以前にも1、2度一緒に寝たこともあるんだ。
嵐の日とかに。
そういうときにはヤツは必ず代表の布団の下の方で寝るんだ。
簡単にいうと俺より彼女の方に懐いてるんだ。
ウザったいみたいだね。俺。
解るような気もする。
でもあの日はさすがになかなか布団に乗って来なかったね。
代表に洗われた恐怖のせいだね。
そして、そのうち閑念したのか、のこのこやって来たんだ。
俺の布団に!!
けっこうニャーニャー甘えるような猫ナデ声を発しながら。
そうか、そうか、やっぱり俺のことが好きなんだな。
最後はやっぱ誠意が通じるんだな。
うん、うん、俺の布団の上でじっと座り込む。
そして、また立ち上がる。
尻を振る。
ピッ。
ピッ、ピッ!
顔に飛沫が...
俺にも、代表にも、かかった。
「やっぱ、オスだ、コイツ!スプラッシュしやがったー!!」
暗闇で叫んだだ。
そう、お小水だ。
慌てて電気を付け起き上がった。
あ~~~~~~。
俺の布団の上で、やったんだ。
別にオスのスプラッシュじゃなかった。
その前に座ってちゃんと用をたしていたんだ。
掛け布団だけでは被害は済まなかった。
敷布団までしっかり染み込んでいた。
そりゃないぜ、まんじゅうーーーーー!!
俺の方は、俺の布団は、トイレかよ。
茫然自失な俺。
慌てて後処理に励む代表。
その後、俺は薄い布団1枚で他の掛け布団を出してきて貰ってなんとか寝る体制へ。
「まんじゅう」はスゴスゴと代表の布団へ。
やっぱ、そっちが良いのね...
また涙で瞳を潤ませながら俺は...
次回新シリーズ?「自宅で敷き布団を洗濯だ!」に続く。
まて!
その前にこの話のオチを発表せねば。
第一回の話を思い出して欲しい。
異様な匂い、拭いても取れなかったあの匂い。
全てはそこから始まったんだ。
その犯人が判明した!という話なんだ。
そう、猫のシッコの匂いだったんだ!
おそらくマーキングするために自分の寝床にシッコしてそれが身体に付いてたんだろう。
着けたのかも知れない。
その匂いがなんなのかが布団にされることによって分かった!という感動の話なんだ。
代表は猫を飼っていたから、その匂いが気にならないらしいんだ。
だから俺はドライシャンプーまでしてそれを取ろうとしたが彼女は香料以外の匂いには無反応だったんだ。
謎が解けて俺はグッスリ眠れた。
めでたしめでたし。
<写真は何回か前の転生ではチベットの高僧だったと思われるウチによく来る野良猫「まんじゅう」>
洗濯大王九つの掟
スプラッシューって、リアルですごいぜ!
お疲れさん、大王。
by ジョオイナス修 (2007-05-01 20:35)
大王)プラシューはお米屋さんで...
by kaw (2007-05-01 21:37)