猫天竺巡礼2 [紀行]
そこに行けば どんな猫も 貰えるというよ~~~♪ (ニャンダ~ラ)
まんじゅう>いよいよ到着か!なんだかスンナリ着いちゃうんだな。
大王>いやいや、険しい道のりだった!
野を越え
山を越え
川を越え
ようやく猫天竺の入り口に辿り着いたのであった。
まんじゅう>うん?思ってたよりも普通の民家っぽいんだな。
大王>だけど、普通の民家の前にこんな看板立てるか?
まんじゅう>そうか、天竺の前なら良いだろうって、自分の都合で一緒に暮らしてた猫を自分の都合で捨てていく人間がいるってことだな。
大王>うん、この看板&このポスター
これを見た時に「あ~ここはペットロスを癒すエンターテイメント施設じゃないんだ」ってことに気付いた。
まんじゅう>でも、猫ちゃん達はいっぱい居たんだろ。
大王>うんうん、それはそれは、沢山いた!!
かわいい、癒される、が、哀れにも感じた。
この他にも別館があってそこには更に何倍もの猫ちゃんたちが居た。
要するにここは、行く当ての無い猫たちの「保護施設」なんだ。
捨てられたり、殺処分ギリギリのところをココに救われた猫たちなんだ。
可愛い~!とかって癒されるよりも「う~~ん」って考えさせられた。
一番切なかったのがTVCMに出てた猫の話。
どこのだったかな~?俺も見たことある、猫が病院でレントゲン撮られたりしてるCM(要するに人間の役を猫が演じてる)で受付の看護婦の猫が「~さん、これどうぞ~」ってな感じのヤツに出演してた猫ちゃんが居たんだ。
館の人に「おお、稼ぎ頭ですね」って言ったら、「いやいや、そのCMに出てる頃は動物プロダクションに居て、そこが経営破綻してウチにやってきたんです」だって...
(正確には、マルハペットフードのCMに出ていた猫たちが信州のイベント会社の倒産により2001年にやってきたとのこと。当時78匹も!!!!)
儲けるだけ儲けて、事業が失敗したら猫はポイッってか!!??
そんなヤツだから潰れるんだ!!
ふぅ~~~。
滅入った。
「ペットロス癒しの旅」どころじゃない。
まんじゅう>ま~猫博士太郎の視察旅行だから、いいじゃないか。
大王>うん、館長とも色々お話できたし。
あっ、ここの釈迦如来様は高峰美枝子さんじゃなくて年末演歌の人間ライトアップショーの小〇幸子さんと同姓同名の方なんだ!「その名前で得することありますか?」って訊いたら、ニコッと笑って「はい!ありますよ~!」だって。
まさに猫たちの菩薩っていうか...えっ?ここはお寺の敷地??住職の娘さん??(お孫さんも居るけど)
なるほど~、徳の高い!!まさに猫天竺だったのだ~~~!!!!
そうしてそこで御布施代わりの猫グッズを数点買ってその日の宿へ向った。
まんじゅう>あ、その中に昨日の「摩訶にゃんにゃん心経」もあったんだな。
大王>うん、驚いたよ。天竺天竺って言いながら旅したらホントにお経に辿り着いただ。
あっ、そういえば子猫を2匹「どう?ペットロスにはこれが一番よ~~~」って言われたっけ。
まんじゅう>えっ?じゃ本当に貰えるんじゃないか!!!
大王>ま、きっと俺たちの顔に「猫欲しい~~、大事にする~~」って書いてあるのを御釈迦様には丸見えだったんだろうな。
ニャンダ~ラ ニャンダ~ラ 安房の国 ニャンダ~~ラ
ぽ~~~~~~~ん!!!!!
(次回、三蔵一行はもう一つの猫施設を訪れ「にゃんだ!!??このパークは!!??」となるのであった。)