笑顔しか撮れないカメラ<痩せ我慢の時代到来> [笑顔しか撮れないカメラ]
去年ぐらいから、笑顔センサーの付いたデジカメが目立ってきた。
出たての頃に何度か売り場で試した。
反応が今ひとつだった。
そのカメラを代表に構えてもらって一生懸命「満面の笑顔」を作った。
その様子はかなりアホっぽかったと思う。
まんじゅう>一人でもやってたじゃないか。自分にカメラ向けて「ニコッ~~~」ってさ。
大王>うん、でも最近はもっと技術が向上したと思う。
それで、もしもシリーズ 「全てのカメラが笑顔しか撮れなかったら?」の話。
2011年7月25日「デジカメ製造時における機能改正法」が施行された。
これは、未曾有の大不況により暗~~~くなった人々の顔をネット上その他の2次元空間でだけでも何とかしようと立ち上がった1人の脳科学者の提案から始まったものだった。
その「茂志博士」の説によると、人の脳は「ニッコリ」している顔を見ると必然的に自分もそうなろうという意識が高まりその笑顔こそが不況脱出のカギとなるとのことだった。
なるほど納得!ためしてガッテン!した国民は藁をも掴む気持ちで彼の説を受け入れた。
さっそく、全てのデジカメには「笑顔センサー」が搭載された。旧型のモデルにもアダプター搭載義務が課せられた。
もちろんTV放送用のカメラも例外ではなかった。
そして、全てのプロバイダーにも顔画像診断フィルターが掛けられ少しでもそのソフトが笑顔でないと判断した写真、動画は人々の目に映る事は無くなった。
そう、後の人々のいう「痩せ我慢の時代」の到来だった。 <荒野のやせガマンMAN>
続く?
大王>きっとあの機能をONにしてしか撮らない家族の写真とかは笑顔だけなんだぜ、実際。
まんじゅう>思春期を迎えた子供は映ることは無かった~。
続く?って?
大王>だって細かい描写も考えたんだもん。うん、長くなるからシリーズ化決定~!!!
ぽ~~~~~~~ん!!!